本日は2021年12月29日です。

ブログ見ていただき、ありがとうございます。

YouTube「八重雲」で

幻の特攻基地ともいわれる

万世(ばんせい)飛行場の動画を配信しました。

よろしかったらどうぞご覧くださいませ。

なるべく淡々と作りました。

YouTubeダイジェスト

営門(正門)跡です。

普通に祈念館へ向かえば、必ず通る道にあります。

数少ない、痕跡のひとつです

出撃直前の休暇中に父親に会いたい、という手紙を出した隊員もいました。

切手のところに「速達」と書いてありました。

手紙が間に合ったのならば、駆けつけたであろう父親の思い。

なにか言いたいことがあったかもしれない息子さんの思い。

2階に展示されている手紙、遺書は

多くの人に読んでもらいたいと思っています。

石碑は南の方角に向けて作られました。

そして、顔は東を向いています。

万世特攻平和祈念館

万世(ばんせい)と読みます。

地名です。

ここはもともと万世町(ばんせいちょう)という町でした。

https://kanko-minamisatsuma.jp/spot/7570/

鹿児島市からだと、知覧より遠い場所にあります。

鹿児島市から車で1時間くらいです。

ぼくは知覧特攻平和会館も行きました。知覧も行くべき場所と思います。

万世のほうがコンパクトで見やすいかもしれません。

知覧は資料が豊富すぎて、とにかくものすごい量・・・という印象がありました。

なぜ 特攻基地=知覧だけ の誤解があるのか

「特攻基地は知覧だけ」という誤解をされている方も多いと思います。

実際には22の飛行場から特攻隊が飛び立ちました。

なぜ誤解が生まれたのか。

理由が3つあると思います。

まず第1に、実際に知覧は、陸軍の特攻基地として主力であり

多くの戦死者で有名であること。

そして第2に、知覧は特攻隊の大きな資料館であり

良く知られていること。

第3に、陸軍と海軍の仲が悪すぎて

数え方が別々になってしまっていること

という理由からだと思います。

ちなみに万世や知覧は陸軍

海軍は鹿屋(かのや)や串良(くしら)から

多く飛び立ちました。

(ひとつの基地としては、海軍の鹿屋基地がもっとも出撃が多い)

沖縄の海に向けられた石碑

動画でも触れましたが

石碑は南向き、沖縄の海の方向を向いていて、

顔は東向き、靖国神社を向いています。

「よろずよに」とは

「万世(ばんせい)」を「よろずよ」と読んだものです。

未来永劫の平和を祈ったものです。

石碑は、もと隊員が建てました。

戦後しばらく、ここになにもなかったことを悲しんだ元隊員が

まず、この石碑を建てたのです。

そこから気運が高まり、いまの祈念館建設へとつながったのでした。

万世特攻平和祈念館のオープンは1993(平成5)年。

終戦から50年近くたって

ようやく整備されたんですね。

さらに、この石碑のすぐ向かいには・・・

沖縄の「琉球松(りゅうきゅうまつ)」が植えられています。

隊員たちは沖縄を目指して飛び立ったので

鎮魂の意味をこめたものです。

片道ガソリンはウソだった!?

まずはこちらの映像をどうぞ。

本編に、編集しきれなかったものです。

小屋敷さんは元隊員の方、ご遺族の方、当時の目撃者などから

いろいろお話を聞いている方です。

99式襲撃機には、翼の燃料タンクに600リットルガソリンが入ります。

特攻する沖縄の海まで使う燃料は100リットル。

残りの500リットルを敵戦艦にばらまき火災を起こさせる

というものだったそうです。

さらに

目撃談があるそうです。

「特攻隊が爆弾2つ抱えて飛び立った」と。

小屋敷さんは

一つは250キロ爆弾、もうひとつは、この「燃料補助タンク(200リットル)」と考えています。

これだけ重いと、離陸するだけでも大変なんじゃないでしょうか。

あまり触れてない1階の実物飛行機

実はこの飛行機、本編であまり触れていません。

すみません。

これまたやむなくカットしたものです。

見ごたえありますよ。

重要航空遺産です。

零式三座水上偵察機です。

名前の意味は

零式・・・皇紀2600(昭和15)年正式採用

三座・・・3人乗り

の水上偵察機です。

近くの海の底から引き上げられました。

この物語も小屋敷さん、お話してくれます。

ただ、これ、

特攻機ではないんです。

また、陸軍ではなく、海軍の飛行機です。

ということで

本編VTRで詳しく説明しちゃうと

「詳しく説明するわりには、特攻とは関係ないんかい!」と

ずっこけちゃう恐れがあったので

実物が目の前にあって説明したいんですが

やむなくカットとなりました。

ぜひ、実際に現場で見てみてください。

見ごたえありますよ。

館内この1階部分だけ、写真撮影可能です。

どうぞ南さつま市へ

もし行く機会がありましたら、ぜひ館の方からお話を聞いての見学をおすすめします。

展示の説明文を読むだけでは

伝わらないものがあります。

最後に小屋敷さんの言葉をお届けします。

「ぼくたちは事実をありのままに伝えるだけ。それ以上でも以下でもないです」

きょうはここまで。

読んで下さりありがとうございました。

あしたも良い日でありますように。

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