今回は「新春 檜皮採取(ひわださいしゅ)編」です。

今後、完成まで密着取材します。

みなさまご期待くださいませ。

本当の初日の出です。

小國神社のある森町での撮影です。

神社は新年らしい飾り付けとなっています。

「一宮(いちのみや)」というのは

古代、地域を代表する神社である、と記された

格式ある神社のことです。

みなさんのご近所にも必ずありますよ。

年に一度だけ行う神事を

特別に撮影させてもらいました。

社殿を叩いてまでも邪気を払い

人々の幸せを願おうという

新年の神事です。

とても厳かなものでした。

通常、お参りするところは「拝殿」になります。

「拝む(おがむ)」「社殿」で

「拝殿」ですね。

屋根は瓦じゃありません。

檜皮葺です。

格式ある社寺の屋根に使われます。

字のごとく

檜(ヒノキ)の皮で葺いた屋根です。

ヒノキの皮を何枚も重ねて作ります。

よく「茅葺(かやぶき)」と勘違いされますが

茅葺は白川郷の屋根ですね。

4年がかりの大工事「令和のお屋根替え」です。

檜皮葺は定期的な葺き替えが必要です。

小國神社では約40年ぶりの屋根替えです。

県指定無形文化財。

そのころ山では、檜皮葺の材料が集められていました。

檜(ヒノキ)の皮を剥きます。

ちゃんと理由があるんです。

昔のひとの知恵です。

縄1本で木に登ります。

檜皮葺のほか、茅葺(かやぶき)、杮葺(こけらぶき・杉の板の屋根)などが

伝統建築工匠としてユネスコに登録されました。

日本固有の伝統技術です。

13mほどの縄です。

登り方が鮮やかすぎて、不思議だったので

解説してもらいました。

忍者のように登るんです。

縄を揺らすだけで、結び目がほどけます。

緩まないのにほどけやすいという

先人からのロープワークです。

降りるときもスピーディー。

おや!?

様子がヘンです。

日光の当たり具合で皮を剥き加減を調整しています。

木を守ろうという考えからです。

作業する季節も、木のことを考えて。

木が成長する夏はやらず

木が眠る冬に行います。

なるべく近くの檜(ヒノキ)の皮を採取します。

宮司さんの祝詞奏上。

参列者は頭を下げます。

特別映像その1 元始祭 追儺祭

元始祭(げんしさい)と追儺祭(ついなさい)です。

新年だけに行われる特別な神事です。

特別映像その2 田遊び祭

田遊び祭(たあそびさい)です。

県の無形文化財。

豊作を願って1月3日に行われます。

特別映像その3 どんど焼き

それではきょうはこのへんで。

明日も良い日でありますように。

ありがとうございました。

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